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当院でおすすめしているドイツ式入れ歯“テレスコープ義歯”について

ドイツ式入れ歯 テレスコープ義歯

当院の入れ歯治療では、保険の入れ歯ではなく、ドイツ式入れ歯のテレスコープ義歯をおすすめさせていただいております。

ただし、現在、テレスコープシステムの入れ歯は高度な技術を要するため限られた数の歯科医院でしか提供されておらず、患者さまにはなじみが薄いかと思いますので、その特徴や製造工程、メリットとともに、当院の入れ歯治療への考えについて、この記事でご紹介したいと思います。

■この記事の目次
・健康な歯を守り、最大限に活かすドイツ式「テレスコープ」入れ歯
・家を建て直すように――「テレスコープ」の緻密な製造過程
・普通の入れ歯と何が違う?「テレスコープ」4つのメリット
  ①笑うと白く輝く歯並び!見た目の美しさ
  ②口の中でしっかり固定され、ぐらつかない!
  ③簡単なお手入れで、よりクリーンに
  ④体に悪影響を及ぼさない
・田嶋歯科医院が考える“これからの入れ歯治療”

健康な歯を守り、最大限に活かすドイツ式「テレスコープ」入れ歯

入れ歯治療の先進国ドイツの人々は、いつまでも健康的に噛み続けられることへの意識が高く、入れ歯治療への投資を惜しみません。田嶋歯科医院では、入れ歯治療において、そのドイツで広く愛用される「テレスコープ」入れ歯を扱っています。

「テレスコープ」とは(筒と筒を)はめ込む、伸縮させるという、望遠鏡のような構造を意味する言葉です。入れ歯における「テレスコープ」は、‟歯が残っている部分に、テレスコープの歯をはめ込む、着脱する意味だとお考えください。はめ込むことで歯の内側が二重構造になります。では、なぜ残された歯にまで入れ歯を被せるのでしょう? それは、健康な歯に入れ歯を固定する土台としての重要な役割を担ってもらうためです。

普通の入れ歯は、健康な歯と固定し、金属のバネで外れないよう押さえつけるのですが、このバネが咀嚼の度、入れ歯の負荷を健康な歯にも与えてしまいます。重ねて、鍵で歯が磨き難くなり、この歯の周囲にゴミが溜まり易く悪影響を及ぼすリスクも高まります。

「テレスコープ」は、こうした健康な歯へ悪影響を及ぼすことなく、むしろ大事に活用することで、安定感と噛み心地の良さも実現させる技法なのです。

家を建て直すように――「テレスコープ」の緻密な製造過程

テレスコープシステムの入れ歯を作る際の診断

「テレスコープ」の治療は、まず患者様の歯を、今後も丈夫に残せるか否かを10年単位で診断、不要と判断された歯を取り除きます。ただでさえ歯を失っているのに、これ以上抜いてしまうのは…と惜しむ気持ちもわきますが、丈夫な柱を再利用し、腐りかけた柱は取り除く家のリフォームと同じ発想で、中途半端に残した歯が後で悪影響を及ぼすことを防ぎ、何十年先も「テレスコープ」を使い続けられるように仕上げることが大切なのです。

まるで引き出しがレールに沿ってスムーズに開閉されるよう、一方で、健康な歯に負担を与えないよう緻密に設計される「テレスコープ」。日本で扱える歯科医師と歯科技工士は、全体の数%と限られていますが、当院では本場ドイツで学んだ歯科医師と、優れた歯科技工士が連携。寸分の狂いなく形成され、口の中に違和感なくはめ込まれる「テレスコープ」は、簡単に壊れることなく、仮に破損しても修理がし易く、定期的な検診を受ければ何十年も使い続けられます。

普通の入れ歯と何が違う?「テレスコープ」4つのメリット

普通の入れ歯と何が違う?「テレスコープ」4つのメリット

①笑うと白く輝く歯並び!見た目の美しさ

「テレスコープ」は銀歯などと違い、何より“審美性”において優れています。ご使用されている方からは「入れ歯であることを気にせず笑える」「人前で話していても相手が入れ歯だと気付かず、自分も気にならない」などの感想と共に、口臭なども少ないという反響をいただいています。歯をほとんど失った方にも、おいしいものを噛み、笑顔で過ごせる当たり前の幸せを、「テレスコープ」なら再び取り戻すことができるのです。

②口の中でしっかり固定され、ぐらつかない!

高度な技術で形成された「テレスコープ」は、優れた“密着性”により、はめていることを忘れてしまいそうな心地よさを実現します。なかでも「リーゲルテレスコープ」という種類は、舌や歯茎に触れぬよう埋め込まれたレバーで“二重固定”されることで、よりしっかり口の中で密着されます。。

③簡単なお手入れで、よりクリーンに

「テレスコープ」は“清潔性”の保ち易さにも秀で、ブラシで軽くこするか、慣れてしまえば軽く水洗いする程度で十分、清潔さが保たれます。精密に造られたことで、歯の周囲にゴミが残ったり、不潔であったりという問題が生じし難く、頻繁に着脱して洗うという手間もありませんし、入れ歯を付けたまま快適に眠ることもできます。

④体に悪影響を及ぼさない

入れ歯(人工物)が人体に金属アレルギーなどの悪影響を及ぼしてしまう“為害性”の心配がありません。当院では「テレスコープ」における歯の素材に、チタン合金を使用しています。丈夫で、耐久性に優れながら、人体になじみ、為害性がほとんどありません。本来、素材としては金や白金といったプレシャス・メタルが理想的ですが、コストに対し実用性が秀でたチタン合金を薦めています。

田嶋歯科医院が考える“これからの入れ歯治療”

現在、口腔衛生、虫歯や歯周病の予防医療が目覚ましく進歩を遂げ、健康を管理することで、入れ歯治療を必要とされる患者様は減少傾向にあります。それでも現実問題、何らかの事情で歯を失った方が、入れ歯治療を必要としています。

日本でも入れ歯治療は概ね40~50代と早い時期から意識し始める方が増えています。当院ではドイツ式「テレスコープ」入れ歯やインプラント、医療保険適用の入れ歯など、患者様の症例・ご要望に合わせた治療を提案しています。なかでも「テレスコープ」は前述したように優れた特徴があるため、これまで多くの患者様に処置させて頂きました。

噛めないこと、咀嚼できないことは、健康に害を及ぼします。上下の歯の大半を失ってしまうと両顎が密接し、お顔がクシャッと潰れ、見た目にも影響を及ぼします。できるだけ長く、健全で健康、生き甲斐のある人生を送りたい。入れ歯はその一助になる装置でもありますが、より長く、丈夫に、手軽に、そして美しく使いたい。そんな願いに応えるのが「テレスコープ」なのです。

「テレスコープ」は、保健診療適用外となります。使い続けることで周囲の歯に悪影響を及ぼしかねない、一生ものとしては物足りない保険適用の入れ歯ではなく、願わくは患者様が一生使えるようにと考えると、保険診療内では難しい部分がどうしても出てきてしまうためです。当院では、この先の人生を長期的な視点で考えた上で入れ歯の治療方法をご選択いただくことをおすすめしております。

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東京都中央区馬喰町 田嶋歯科医院 院長 田嶋健

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