顎関節症TMD
健康で豊かな生活のために必要な
一生ものの「噛み合わせ」
健康で豊かな生活のために必要な
一生ものの「噛み合わせ」
顎の関節は、耳の穴の少し前にあります。「顎関節症」になると口を開ける時にカクン、コキンといった音がしたり、顎を前後左右に動かしたときや大きく開けたときに痛かったりするため、口を開けられないなどの症状が出てしまいます。
そして、口が開きづらい症状が進行すると肩こりや偏頭痛などを引き起こす場合があります。痛みがある・口が開かないといった症状がひどいようであれば、早めの受診・治療をお勧めします。
これらの癖や習慣をなるべく控えるようにしていくと、症状がずいぶん和らぐことが多く、もし現状で思いあたる項目があれば意識して改善してみてはいかがでしょうか?
当院は咬合学の世界的権威であるルドルフ・スラビチェック先生に学んだ高度な噛み合わせ治療を行っています。口の中全体はもちろん顎や頭の骨格とのバランスまで診る「骨格診断」を前提に、検査・診断を重視して診療しています。
歯を失う要因は虫歯と歯周病のほかに、不適切な噛み合わせが挙げられます。患者さまが直面する口腔内トラブルをこうした総合的な観点で検査し、真の原因を知った上で、その方に適した治療に取り組むのが当院の方針です。
骨格診断の検査内容としては問診、歯周や唾液の検査、全身の姿勢や噛み合わせチェック、口の中や顔全体の画像診断などを行う基本検査と、それらに顎機能を3次元的に調べる検査も加えた精密検査の2種類があります。院内に導入している歯科用CTを活用して正確に検査を行います。
顎関節症は様々な因子が積み重なって発症しているため、ご自身の判断ではなく担当医の診断のもと指示通りに行ってください。当院では、以下のような治療を行っていきます。
歯科用プラスチックでつくられた「スプリント」と呼ばれる装置を一定期間装着いただき、まずは顎関節の安定化を図ります。口腔の機能は下顎の動きで営まれており、その中心は顎関節のため、矯正治療を行う前のこの治療は、本来の噛み合わせを整える意味で非常に重要なものです。期間は、成人では、約1ヶ月〜3ヶ月程度必要な場合があります。
※必要によっては理学療法治療(筋機能療法)も行います。
顎運動機能検査機で顎の動きを3次元的に解析し、患者さまの歯型模型を装着した咬合器で立体的な噛み合わせシミュレーションも可能になります。
検査をもとに噛み合わせの高さや角度が骨格に合っているか、歯肉の退縮や歯が削れる原因は何かなどを把握し、必要に応じて理学療法士の協力による姿勢の調整なども検討します。
臼歯部は噛み合わせの高さを大事にして、前歯部は顎を前後左右に誘導する、車でいうとハンドルの役目を果たしています。それぞれの歯の本来の役割を果たせるように咬合機上で診断して、どの歯が基本的な役割を担っているのか、イレギュラーがないかを判断し、口腔内で少しづつ調整をしていきます。これらの治療は咬合調整法に準じて行うのが一般的です。
前歯部と臼歯部の役割がそれぞれ十分かどうか診断によって判断させていただきます。
それにより被せ物が必要なのか入れ歯が必要なのか、インプラント治療が必要なのか患者様に合わせて提案させていただきます。
骨格診断によって得られたデータをもとに天然歯を尊重してなるべくその天然歯を残し活用します。将来それらの天然歯を失わないために歯列矯正を行い、高さの問題、前歯部によるコントロールの問題、噛み合わせの平面の問題(咬合平面)をクリアにします。このように顎関節への負担を軽減させるのが、当院の機能矯正治療です。